茶話日和は今年4月ごろより韓国、釜山大学の「韓日大学文化交流会（한일대학문화교류희）」さんと月に1回程度交流会を行ってきました。今回は、この韓日大学文化交流会のメンバーであるイジョンヒョンさんにインタビューを行いました。
ご出身はどちらですか？
出身は韓国の大邱です。
学校のある釜山と、地元大邱はどのようなところですか？
韓国では第一の都市がソウル、そしてそのソウルに続き釜山が第二の都市、大邱は第三の都市と言われます。釜山と大邱は唯一無二の都市です。昔から続く都市の特徴が今でも感じられる場所で、そこだけにあるお店やブランドなどが多くあります。大邱は、周りに山があり、韓国でいちばん夏が暑い都市として知られています。夏は暑く、南の方に位置している割に冬は寒いので気候が厳しいです。冬の寒さはソウルほどではありませんが。美食、グルメの都市でもあります。食べ物が美味しいですよ。釜山は港町です。人間が住むのに優しい気候で、夏でも暑すぎず、冬も寒すぎないです。
釜山大学の学生さんは釜山出身の方が多いのでしょうか？
正確な数字はわかりませんが、体感としては釜山大学の学生の半分くらいが釜山の出身のようです。
この大学と専攻を選んだのはなぜですか？
正直に言って、都市工学がいちばん好きな分野というわけではなく、私にとって二番目か三番目に好きな分野でした。韓国では、スヌン（＊）を受けて大学が決まりますので、安全思考でこの大学と学部を選びました。一番ではなかったですが、興味のある分野だったので選びました。
＊スヌン…大学修学能力試験。日本の大学入学共通テストにあたり、受験生にとっては大学入試において最も大切な試験とされる。
ソウルの大学への進学は考えましたか？
ソウルへの進学も考えました。でも、ソウルに国立大学はあまりありません。国立大学だけのメリットも大きく、私は国立大学に行きたかったので、ソウルに行くことにはなりませんでした。でも、ソウルの大学もいいと思いますよ。
日本でも同じですね。首都圏の国立大学は数が限られているので、地方に進学する人もいますね。
他に興味があった分野はなんですか？
コンピューターです。今色々なところでコンピューターを使いますからね。でも、私の今の専攻でも、研究が進めば、A Iやビックデータなど、コンピューターも使うことになると思っています。
日本語がお上手ですが、日本に興味を持ったきっかけはなんですか？
最初に見た日本のアニメーションがジブリのトトロでした。小学生になる前だったと思います。今考えると、それが最初のきっかけだったと思います。今でもジブリのアニメが好きで、日本に行った時にはジブリのミュージアムにも行きました。そして、小学六年生の時に、学校で選択授業があるのですけど、そこで第二外国語で日本語を選びました。このとき、初めて日本語を勉強しました。そのあとは、日本語を詳しくは勉強したことはないですけど、大学に入るより前はジブリのアニメとか、映画とかを見たことがあります。日本には5回ほど旅行に行きました。あとは、日本に住む友達がいることも、日本語を勉強することに影響したと思います。
小学生で第二外国語をやるなんてすごいですね。日本の小学生だと英語もあまりやらないですが。
英語は当たり前ですね。でも、私みたいに第二外国語を小学生で勉強することはかなり珍しいです。その時に日本語を教えてくれた先生は日本のアイドルを好きでしたので、正規の授業としてではなく、やりたい人が選ぶことができる授業でした。結構楽しく勉強した記憶があります。でも、小学生で第二外国語を学ぶのは韓国でもかなり珍しいことですよ。
小学生の英語はどんな感じですか？
逆に、日本はどんな感じですか？
簡単な挨拶を勉強する程度だと思います。あまり本格的には習わないことが多いと思います。
韓国でもそうですね。あまり実用的な英語ではないです。多くの学生は英語を十二年間（小学生・中学生・高校生）と学びますが、試験のための文法を習うだけです。悲しいことですが、ただ、スヌンのための英語です。また、理科生の方が英語を苦手とすることが多いと思いますね。韓国だと、多くの大学の卒業要件に英語の試験のスコアがあったりもします。
スヌンには第二外国語があると聞きましたが。
韓国にも文系理系の区別があります。私は理科生なので、スヌンで第二外国語をやる必要はありませんでした。文科生の場合には、必須ではないですが、第二外国語を勉強することが多いようです。日本語もありますが、結構難しいと聞きましたよ。機会があれば問題を見せたいです。
趣味は何かありますか？
美味しいお店に行って美味しいものを食べることです。友達が僕にどんなお店が美味しいかよく聞いてくるくらい詳しいです。あとは、和食も好きですね。韓国料理も美味しいですけど、日本の料理は魚介類の使い方が少し違います。韓国であまり使えない材料も使うので魅力的ですね。韓国料理には辛いイメージがありますよね？日本の料理は辛さの方法が違います。わさびとか、韓国料理とは違う辛さがあることも日本の料理の魅力です。寿司も好きです。日本の寿司も特に好きです。でも、韓国には日本の寿司を美味しく作れるお店がそれほど多くはありません。美味しい寿司が食べたくて、おまかせで握ってくれる、良いお店にも行きました。高かったですけど。（笑）映画も音楽も、ドライブとかも好きです。さっきも、映画館に行って映画を見てきました。
魚介類というのは具体的にはなんでしょうか
韓国でいちばん多いのはさば、タチウオ、カレイなどで、それらを焼いて食べることが多いです。うに、いくらなどは韓国で食べることはあまりないので、食べるのが苦手な方も結構いるみたいです。私は大好きです。うなぎも日本料理に多いですね。
将来の夢などありますか？
まずはお金持ちになって、好きなものを好きなだけ食べることですかね。（笑）
この一つ目の夢は置いておいて、私の専攻は、偉い人にならないと本格的に使うことが難しいものだと思います。夢としては、私が直接新都市を開発することです。ですが、この夢は結構難しいと思います。なので、今は、いろんな国に行って、いろんなことを見てまわりたいです。いろんな都市に行って、それを見て、新しいことを探求することが重要な専攻であると教授がおっしゃっていました。
日本の大学生と交流するサークルに入ったのは何故でしょうか？
海外の学生と直接話す機会はそれほど多くはないですので、話ができると面白いからですね。実は、釜山や大邱からはソウルよりも福岡が近いです。隣の国とこんなに近いのはなかなか珍しいことですね。こんなに近くにあるので、韓国と日本の学生と学生とが話してみるのはすごく面白いと思いました。
今は休学しているのですね。
軍隊が終わって、今は休学しています。次の学期で学校に戻ると思います。
ありがとうございました！
＊写真はご本人提供
